ポール・スミスが自身のブティックを英国・ノッティンガムにオープンした1970年以来、常にブランドの個性とフィロソフィーを象徴する重要なアイテムであり続けてきたシャツ。今も昔もこれからも、決して変わることのないその類まれな独創性とファッション性は、唯一無二にしてタイムレスです。

ポール・スミスの象徴ともいうべきシャツのなかでも、もっとも”らしい”と思わせるタイプのひとつが、この「プリントシャツ」です。

世界的テキスタイルメーカーとして知られる英国・リバティ社製ならではの、美しいフローラルプリントが印象的。伝統的な手法を用い、忠実に再現されたヤグルマギク、ユリ、デイジー、チューリップなどの花々は、可憐にしてエレガント。どこか中性的な雰囲気を漂わせながらも、上流階級を思わせる紳士にふさわしい逸品です。


第1ボタンのみ金ボタンとすることで、目にも鮮やかなプリントのみならず細部にまで行き届いたこだわりが感じられます。

シャツ ¥26,400(税込)

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一見すると定番的な柄シャツ。でも目を凝らしてよく見てみると、思わずニヤリとしてしまうような発見の悦びがあるのが、ポール・スミス流「パターンシャツ」の魅力です。


英国ブランドらしい伝統的なタータンチェックを採用しているから、トレンドに左右されることなく飽きることなく愛用することができる。そして細部に目をやると、左胸のパッチポケットは一般的なものとは天地が逆転したハウス型。そして配色違いの同じ柄を採用しているのが大人っぽく洗練されて見える秘訣です。


さらに垂直方向にきっちり柄を揃えた丁寧なつくりが、デザイン性の高さや高級感を醸し出しています。 

シャツ ¥22,000(税込)

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シャツに限らず、「マルチカラー」はポール・スミスを象徴するデザイン要素です。


パッと見では、この2枚のシャツはマルチカラーに見えないかもしれません。確かにボディはソリッドなホワイトとインディゴブルー。でもどちらもボタンやボタンのかがり糸、ポケット脇の刺繍などにこっそりマルチカラーをあしらった、分かる人には分かるギミックが光ります。


インディゴブルーのシャツは、フロントボタンのすべてが異なるマルチカラー、ホワイトシャツは、ボタンをかがる糸の色が異なるマルチカラーのうえ、縫い付け方も矢印や四角、☓など、多彩なバリエーションが楽しめます。こんな目立たない部分で表現する遊び心こそ、ポール・スミスの真髄かもしれません。

シャツ(右)¥24,200(税込)、(左)¥19,800(税込)

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仕立ては本格的でありながら他者に強くアピールし、自己満足度も高いデザイン性。そんな着飾る悦びを堪能できる「デザインシャツ」も、ブランドのアイコンアイテムのひとつです。


前身頃や襟はホワイトの無地、袖や後ろ身頃はブラックベースのポルカドット柄。ドット自体は伝統的な柄ですが、大胆かつハイコントラストなカラーブロッキングによって、高いデザイン性とモダンさを獲得しています。


1枚で着ればモードなニュアンスが漂いますし、ジャケットやコートのインナーとして着れば、ベーシックなホワイトシャツのように装うこともできる。上着を脱いだとき一変する表情に誰もが驚く、ポール・スミス自身のお茶目さを体現するような傑作シャツです。

シャツ ¥29,700(税込)

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Photography by Yoshio Kato
Styling by Masaaki Ida
Editorial Direction & Text by Junya Hasegawa @ america