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    スタイルのあるクリエイティブ・クラスの日常から、いまという時代にふさわしいファッションライフを考える連載企画、「ニュー デイリー ライフ」。第6回にご登場いただくのは、世界最高峰のコーヒー文化を誇るノルウェー・オスロでコーヒーを学び、「フグレン」の日本上陸に尽力。東京のシーンをリードする最重要バリスタにして経営者でもある小島賢治さんです。

    ノルウェー・オスロといえば、知る人ぞ知る世界最高峰のコーヒーシティ。そのなかでも「フグレン」は1963年に創業し、ノルウェージャンデザインに触れ合いながら、オスロスタイルの美味しい浅煎りコーヒーとアルコールドリンクが楽しめる場所として有名な老舗カフェ&バーです。

    そんな「フグレン」で、またその前はバリスタ世界チャンピオンであるポール・バセット氏の店でコーヒーを学んだ小島賢治さんは、東京のコーヒーカルチャーを牽引するバリスタであり、「フグレンコーヒーロースターズトーキョー」の代表を務める経営者でもあります。

    「当初は仕入れだったコーヒー豆も、2014年から『フグレンコーヒーロースターズトーキョー』として国内自社焙煎を始め、2019年に登戸に移転してきました。隣駅に住んでいるので、天気の良い日は自転車通勤することも多いですね。生産性重視で週休二日制にしているものの、オンとオフの境目がない生活なのでコーヒーの飛沫が飛んでも気にならない黒っぽい服が多くなりがち。でもいつかは、白を着られるくらい上手になりたいとも思っています(笑)。ポール・スミスの服は、サイズ感がぴったり。ブランド主義ではありませんが、着心地やフィッティング、合わせやすさや耐久性は重視しているんです」

    この日の小島さんの着こなしは、クラシカルで男らしいチンストラップやベローズポケット(マチのある立体的なポケット)などのディテールが印象的な、ライダースブルゾン。胸部分にゆとりのあるビッグシルエットながら、すっきりしたショート丈で動きやすく自転車移動にも最適です。ふっくらとしたワッフル織りのウール生地だから、カチッとしたとルックスを裏切る、軽やかなで柔らかな着心地が味わえます。

    またインナーのシャツも、ふんわりタッチがウォーム感たっぷりなブークレ調のウールナイロン素材。アウターとしても成立する、ヴィンテージライクなシャツジャケット風のデザインが秀逸です。ベーシックなタック入りのテーパードパンツと合わせた、さりげなくスポーティーでオーセンティックなコーディネートが、小島さんのキャラクターにマッチしています。

    ブルゾン¥74,800、シャツ¥33,000、トラウザーズ¥19,800、ブーツ¥49,500(すべて税込)

    SHOP COAT

    「普段はTシャツなど動きやすい服が多いですし、(中南米などのコーヒー)生産者を訪ねる際には何日も同じものを着なければならいことも。でもファッションを楽しみたいと思っています。このコートやシャツの上にセーターを着るというスタイルも自分らしくて気に入っていますね」

    そう語る小島さんが身にまとうコートは、エレガントなヘリンボーン織りのチェスターフィールドコート。上質なアンゴラ素材を使いソフトに、かつツイーディーに仕上げながら、上襟やカフスにはコットンベロア素材を配した英国ブランドらしいデザインがポイントです。赤みのあるブラウンに、ライトグレーという配色の妙も見事。フロントの見返しにはフクロウの刺繍があしらわれ、ノルウェー語で「鳥」を意味し、渡り鳥のアジサシをブランドロゴに使用する「フグレン」との意外な“縁”も感じさせます。

    SHOP COAT

    明るい店内で小島さんが身にまとったコートは、その色味やディテール、クラシカルなムードまでしっかりと見て取れます。

    「フグレンのお店は、できるだけ窓を大きく取って陽の光がたっぷり入るようにしています。日照時間の短いノルウェーの店ならではのこだわりかもしれませんね。このコートもオスロにいくときなどに重宝しそう。古風な顔なので、クラシックな服のほうが似合うんですよ(笑)」

    インナーに着たクルーネックのセーターは、スウェディッシュブロックパターンという立体的な格子柄をあしらっています。シルク、ウール、ナイロンという三者混素材による、軽く、柔らかく、しっとりとした肌触りも魅力的。その下に重ねたデニムシャツは、ドレスにもカジュアルにも着られる色鮮やかなインディゴ染め。クラシカルなスタイルにあって、ほどよいヌケ感を演出しています。

    コート¥165,000、デニムシャツ¥19,800、セーター¥35,20、トラウザーズ¥37,800、シューズ¥66,000(すべて税込)

    SHOP MENS

    小島賢治(こじま・けんじ)

    1978年埼玉県生まれ。バリスタ世界チャンピオン監修のカフェ「Paul Bassett」にて修行したのち、単身ノルウェー・オスロに渡り、オスロにあるヴィンテージ北欧家具を扱うカフェ&バー「FUGLEN」などでコーヒーを学ぶ。帰国後の2012年、その国外1号店である「フグレントーキョー」を東京の奥渋谷エリアに、2018年浅草店、2014年には渋谷に焙煎所「フグレンコーヒーロースターズ」をオープン、2019年登戸に移転。現在は焙煎事業のフグレンローステリィとカフェ事業のフグレン東京でそれぞれ代表取締役として、コーヒー業態に参入する企業に対するコンサルティングや技術サポートなどにも積極的に取り組んでいる。

    Photography by Yuko Yasukawa
    Styling by Nobuyuki Ida
    Hair & Make-up by Kazuya Matsumoto @ W
    Editorial Direction & Text by Junya Hasegawa @ america