10月21日(水)に発売を開始した、ブランド創立50周年を記念したカプセルコレクションからは、過去の膨大なアーカイブから厳選され、モダンな再解釈によって復刻された5種類のグラフィックをフィーチャーした、メンズ&ウィメンズの多彩なアイテムが登場します。

サー・ポール・スミスは1980年代、他に先駆けてフォトグラフィックプリントを取り入れたにメンズウエアデザイナーの1人であるといわれており、プリントデザインにおけるパイオニアとしての評判を確立しています。そんなポール・スミスの創立50周年を記念する今回のカプセルコレクションでは、ブランドのヘリテージともいうべきアーカイブから特に象徴的なグラフィック5種を厳選して復刻。現代的な解釈で再構築することによって、伝統へのリスペクトと進化し続けるブランドの姿勢を表明しています。

今回復刻されたグラフィックは、SPAGHETTI(スパゲッティ)、APPLLE(アップル)、SEED PACKET(シードパケット)、MANOR HOUSE(マナーハウス)、そしてROSE(ローズ)の5種類。ポップでキッチュなものからクラシカルでエレガントなものまで非常に多彩なラインナップとなっていますが、同じ柄のセットアップでも異なる柄のミックスアップでも楽しめて、不思議とまとまりのある“ポール・スミスらしい”オプティミスティックなスタイルが表現できるのが特徴です。

女性が着ているジャケットとドレスは、1989年春夏コレクションで発表された「ROSE(ローズ)」の総柄。ジャケットはマニッシュな構築的シルエットと女性らしいグラフィックが融合。ドレスはフロントの黒いフリルがシックでエレガント。両者を合わせることによりグラフィックの強さがさらに引き立っています。

幼少時代から日常的に花に親しんできたポールにとって、花をデザインソースとすることはとても自然なことでした。バラに限らず、フローラルプリントはポール・スミスにとって欠かすことのできない重要なモチーフであり続けています。

(MEN):シャツ¥26,400、 タイ¥17,600、 トラウザーズ(スーツ価格)¥132,000、 ブーツ¥66,000 (WOMAN):ドレス¥61,600、 ジャケット¥86,900、 シューズ¥71,500(全て税込)

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ダークな背景にフレッシュで甘酸っぱい香りが広がるような「APPLE(アップル)」は、1990年春夏コレクションに初登場。かねてから、バウハウスやル・コルビュジエのシンプルでミニマルなデザインに関心があったポールは、“less is more(少ないことは豊かなこと)”というデザインアプローチをプリントで表現しました。

ダークベースであるだけに取り入れやすく、着こなしやすいのも魅力。シンプルなだけに清涼なグリーンが際立ち、セットアップやバッグまで含めたトータルコーディネートによって、ワンランク上のポール・スミスらしいモノトーンスタイルが完成します。

(MAN左):パーカ¥33,000、 中に着たシャツ¥26,400、 トラウザー(スーツ価格)¥132,000、 バッグ¥51,700、 ブーツ¥66,000 (MAN中):シャツ¥26,400、 ジョガーパンツ¥29,700、 シューズ¥60,500 (MAN右):トラックジャケット¥44,000、 ジョガーパンツ¥29,700、 シューズ¥66,000(全て税込)

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油彩画のような美しい色彩とクラシックな雰囲気が魅力的な「MANOR HOUSE(マナーハウス」は、2002年春夏コレクションでデビュー。チョコレートの箱や壁紙などに見られる野暮ったくてキッチュなグラフィックに心惹かれていたサー・ポールが、祖母の家にあるような英国カントリーハウスの壁紙をイメージしてデザインしたものです。

カーディガンとシャツのアンサンブルというこのクラシックなコーディネートは、透明感のある色調やグラフィックによって、柄と柄が重なっても軽やかな印象に。ダークな「ROSE(ローズ)」のトラウザーズでボトムスを引き締めることで、トップスの光あふれる明るいイメージを強調しています。

「MANOR HOUSE(マナーハウス」を発表した当時、メンズとウィメンズコレクションともに登場して非常に高い評価を受けましたが、今回のカプセルコレクションではウィメンズのみの展開となっています。

カーディガン¥42,900(10月下旬展開予定)、 シャツ¥39,600、 トラウザーズ¥42,900(全て税込)

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女性は「MANOR HOUSE(マナーハウス」のカーディガン&シャツに、「APPLE(アップル)」のプリーツスカートを合わせて。明と暗の極端なコントラスト、共通してグリーンが使われていることによる調和が、絶妙なバランス感を生み出しています。

男性は一見するとミニマル、だがライニングに「APPLE(アップル)」のグラフィックがあしらわれたテーラードスーツと、同柄のシャツという高度なセットアップスタイル。ジャケットを着ても脱いでも絵になる、スタイリッシュなコーディネートです。

(WOMAN):シャツ¥39,600、 カーディガン¥42,900、 スカート¥64,900、 シューズ¥71,500 (MAN):スーツ¥132,000、 シャツ¥26,400、 シューズ¥66,000(全て税込)

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「SEED PACKET(シードパケット)」は、1988年春夏コレクションで発表。その名の通り、ロンドンのコベント・ガーデンにあった老舗園芸店で購入した、「花の種のパッケージ」がインスピレーション源となったグラフィックです。控えめで上品な小花柄が主流であった当時、やや大柄でヴィヴィッドなメンズのためのフローラルプリントは、とても斬新なものでした。

フローラルプリントのジャケットとトラウザーズをセットアップしたスーツスタイルは、ポップで、ポジティブで、華やかにしてクール。男性が取り入れるには多少の勇気がいるフローラルプリントですが、この「SEED PACKET(シードパケット)」なら可愛らしいというよりエネルギッシュでエレガントです。この力強さに負けないインパクトをもつ「SPAGHETTI(スパゲッティ)」のシャツを合わせることで、ポール・スミスらしいスタイリッシュなフローラルルックが完成。「ROSE(ローズ)」をフィーチャーした、女性のスーツスタイルとも相性抜群です。

(WOMAN):ジャケット¥86,900、 スウェット¥36,300、 トラウザーズ¥42,900、 ブーツ¥71,500 (MAN):ジャケット¥86,900、 シャツ¥39,600、 トラウザーズ¥39,600、 ブーツ¥71,500(全て税込)

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本コレクションにおいて最もポール・スミスらしいグラフィックといえるのが、この「SPAGHETTI(スパゲッティ)」かもしれません。

「SPAGHETTI(スパゲッティ)」は1994年の秋冬コレクションで発表されたインパクトたっぷりなグラフィックで、1980年代にポールが東京を訪れた際に目にした、食品サンプルにインスパイアされたもの。まるでサルバドール・ダリによるシュールレアリスム作品のように、「瞬く間に魅了されてしまった」といいます。食品サンプルというそれまで誰もファッションと結びつけることのなかったアイテムは、ポールのクリエイティブな遊び心によって、キッチュなシャツ地を生み出すフォトグラフィックプリントとなったのです。

このアイコニックなグラフィックは今季、トラックスーツやパーカ、シャツ、Tシャツ、バッグ、スニーカー、iPhoneケースなどに取り入れられ、多彩で厚みのあるコレクションとなっています。ワンポイントにさりげなく取り入れても、トラックスーツのように全面的に取り入れても面白い。インパクト絶大で、ユニークでファッショナブル。こんなグラフィックが楽しいファッションは、ポール・スミスならではといえるでしょう。

(WOMAN):Tシャツ¥19,800(オンラインショップ限定)、 スカート¥64,900、 腰に巻いたニット¥59,400、 シューズ¥71,500 (MAN左):シャツ¥26,400、 トラウザーズ¥132,000(スーツ価格)、 ブーツ¥66,000 (MAN中央):トラックジャケット¥44,000、 ジョガーパンツ¥29,700、 シャツ¥26,400、 シューズ¥60,500 (MAN右):パーカ¥33,000、 ロングスリーブTシャツ¥19,800、 トラウザーズ¥38,500、 シューズ¥60,500(全て税込)

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Photography by Yuki Kumagai
Styling by Taichi Sumura
Hair & Make-up by Shinya Kawamura @ mod’s hair
Model by Kamimila, Aleksandr, Eunsang, Mohamed
Text by Junya Hasegawa @ america
Editorial Direction by Satomi Yamada