
Paul Smith x Akihisa Shiono
妖艶と言って差し支えないであろう、ジェンダーを超越した新時代の“男らしさ”で見るものを魅了する俳優・塩野瑛久。ドレスからカジュアルまでを自在に着こなすファッショニスタでもある彼が、ポール・スミスのModern Working Wardrobe(モダン ワーキング ワードローブ)を身にまとう。シーンやオケージョンを選ばない、現代の“スマートカジュアル”を体現するアイテムと着こなしが、塩野の“リアル”を華麗に浮かび上がらせる。
現代のスマートカジュアルを
“再定義”する
ポール・スミスの「モダン ワーキング ワードローブ」は、パンデミックやDX(デジタル・トランスフォーメーション)の普及などを経て、常に変化し続けるワーク&ライフスタイル、着こなし方などをデザインに反映させたアイテムをキュレーション。ブランド誕生以来定評のあるテーラリングに焦点を当てつつも、従来のオフィスウェアとは一線を画した適応力の高さ、組み合わせやすさで現代的な暮らしとスタイルに寄り添う、画期的なコレクションだ。まさに現代のスマートカジュアルを“再定義”するような充実のラインナップのなかで、今季特に注目したいアイテムをピックアップ。俳優・塩野瑛久の日常に寄り添うようなストーリーとともに紹介しよう。

完璧なバランスのこのダウンコートは、
きっと手放せなくなる
カメラやアニメと並ぶ趣味としてファッションを挙げている俳優・塩野瑛久は、SNSで披露する着こなしが毎回のように話題になるほどのファッショニスタだ。ジャンルにとらわれないさまざまなスタイリングを披露してくれる塩野だが、ベースはあくまでシンプル。そして上品であることが重要なのだとか。
「シンプルながらも品があるというか、上質な素材を使用しているアイテムが好き。ポール・スミスは一見プレーンな無地のアイテムにも、さりげなくストライプやロゴを取り入れているのがいいですね」という塩野がまず目を留めたのは、洗練された印象を与えるダウンコートだ。
ストレッチ性のあるナイロンシェルを駆使し、袖口やフロントファスナー部分にシグネチャーストライプのリブやテープをあしらっているこのコート。細身のシルエットと軽快な着心地、そして確かな防寒性を兼ね備え、カジュアルに見えすぎないマットなテクスチャーも魅力的。フードは着脱可能だから気分次第でさらにシンプルにアレンジすることができるのもポイントだ。
「長すぎず、短すぎない絶妙なミドル丈で、着ぶくれしないほどよいボリューム感に惹かれます。寒くなるこれからの季節は、ロケでもプライベートでも重宝しそうです」

ネップが表情に奥行きを与えてくれる、
今日的セットアップ
「テーラードのセットアップなのに、不思議と肩の力が入らずリラックスして着られるのがとてもいいですね。パーティなどのかしこまったオケージョンで重宝しそうですし、こういったホテルでの食事や、フォーマル度の高い場面で着たいアイテムです。表情豊かな素材感も面白いですね」 東京・銀座の最新ライフスタイルブランドホテルを舞台に、艷やかでクリーンなスーチングで魅せてくれた塩野。ドレッシーでありながらしなやかで、リラックスしつつも品がある──そんなフランネル素材のセットアップスタイルは、まさしくどんなシチュエーションにもハマる万能スマートカジュアルだ。
ジャケットとトラウザーズには、シルクネップ入りフランネル素材を採用。ナチュラルショルダー仕立てのリラックスフィットが特徴で、やや広めのラペルがオーセンティックなきちんと感を演出してくれる。ストレッチ性のある生地のため、端正なジャストフィットだがフィット感や動きやすさは抜群だ。もちろんジャケットもトラウザーズもそれぞれ単品での着用幅も広く、費用対効果が極めて高いアイテムといえるだろう。
インナーには、コットンリヨセルの混紡で織られた、起毛素材のヘリンボーン柄ボタンダウンシャツをチョイス。ほどよくリラックスしたフィットが、この生地ならではの美しいドレープ感を強調している。あえて白糸を駆使してコントラストを強調した、クラフツマンシップを感じるステッチにも注目したい。
「今回はシャツを合わせてシックにまとめましたが、Tシャツやセーターなどを合わせたカジュアルダウンも、難なくキマりそうです」

タフで、リュクスで、
リラクシングなシングルライダーズ
テーラリングにフォーカスしたコレクションでありながら、その枠にとらわれない、汎用性の高いアイテムばかり揃っているのがポール・スミスの「モダン ワーキング ワードローブ」。上質なラムスキンを贅沢に使用したシングルライダーズジャケットも、トラウザーズやデニムなど、合わせるボトムスを選ばないのが特徴だ。胸元のジップポケットが、シンプルでストイックなデザインにラグジュアリーな煌めきを添えている。
「武骨な印象になってしまいがちなレザーアイテムですが、このジャケットは革がとても柔らかくしなやかで、しっとりとした質感なのでエレガントな印象です。デニムとの相性もよさそうですが、僕はスラックスタイプのトラウザーズに合わせて上品に着たいと思いました」
ジャケットの袖裏には、シグネチャーストライプのライニングを使用。着用者だけが知ることのできる、ド派手かつ控えめなディテールというのが心憎い。ゆったりとしたリラックスフィットなだけに、ストリートカジュアルを格上げしてくれる一着としても期待大。さまざまなスタイリングに活用できそうだ。
2タックのテーパードシルエットのトラウザーズは、両サイドにアジャスターバックルが付属したクラシカルなデザイン。立体感のあるウール生地を使用しているので、シーズンレスで着用できる逸品だ。腰回りはゆったりとしていて、裾にかけてテーパードした美しいシルエットは見逃せない。

▲ついつい毎日着てしまいそうな、汎用性抜群のダウンコート。シンプルになりすぎないディテールも秀逸。コート¥121,000(11月発売予定)、ニットブルゾン¥46,200、シャツ¥24,200、パンツ¥28,600、バッグ¥74,800、ベルト¥17,600、ソックス¥2,640、シューズ¥92,400

▲リラックス感と上品さが、ほどよく同居する絶妙なフィット。ストレッチ効果も手伝い、どんな姿勢でもストレスとは無縁だ。ジャケット¥71,500、シャツ¥37,400、パンツ¥35,200、ソックス¥2,640、シューズ¥99,000

▲上質で滑らかな光沢を放つラムスキン、ゴールドに煌めく大型ジッププルが印象的。ジャケット¥143,000、シャツ¥33,000、パンツ¥39,600

▲リラックスしつつも洗練されたモダンな英国的コートルックに、ナチュラルなシワ感が美しいトートバッグが調和する。コート¥93,500(11月発売予定)、タートルネックセーター¥60,500、パンツ¥55,000、シューズ¥85,800、バッグ¥66,000

▲ブラウン系でまとめた、シックで秋冬らしいスマートカジュアル。柔らかなショルダーラインは必見。合わせたブラウンのタートルネックセーターは、定番アイテムとして人気を得ているカシミヤセーターのシーズンカラー。今季を象徴するとても英国的なチェック柄のトラウザーズには、イタリアのディプライ社によるエクスクルーシブな生地を使用。メランジ調のベースカラーに映える大胆かつ繊細なチェック柄と、ノータックのゆったりとしたテーパードシルエットとのコンビネーションがたまらない。コート¥93,500(11月発売予定)、タートルネックセーター¥60,500、パンツ¥55,000、時計¥38,500

▲タートルネックの後ろ側には、ポール・スミスのアイコンでもあるアーティストストライプがあしらわれている。エレガントなチラ見せ効果は抜群だ。コート¥93,500(11月発売予定)、タートルネックセーター¥60,500

▲ブルー系でまとめた上品なトーナルコーデのなかで、シャツのコントラストステッチやその襟元から除くモックネックがほどよいアクセントに。ジャケット¥66,000、シャツ¥24,200、モックネックセーター¥44,000、パンツ¥28,600

英国的スタイルを完成させる、
ロンドンから着想を得た腕時計
「こんなに柔らかくて軽い素材のコートなら、ジャケット感覚で羽織れるから嬉しいですね。肩が凝るなんてこともなさそうです(笑)」と塩野が語るバルカラーコートは、ベージュとブラウンという2色のウール糸を駆使したニット素材で、細かな柄を表現したもの。ふんわり包み込まれるような柔らかさや、空気をまとっているかのような軽やかさは、ニット素材ならではだ。リラックス感のあるフィットに加え、肩はジャケットの上にも着用しやすいスプリットラグラン仕立てになっているので、オン&オフやコーディネートを選ばない非常にフレキシブルな1着となっている。セミ・ターンナップ仕様の袖口が、さりげないアクセントとして品よく個性を発揮する。
その袖口からのぞいた手元には、クラシカルなデザインのダークグリーンカラーのダイヤルにライトブルーやオレンジといったアクセントカラーを配した腕時計が。このモデルは、ロンドンの著名な歴史的建造物であるキングス・クロス駅のコンコースに架けられた、巨大な半円アーチの屋根からインスパイアされたもの。自動巻きのムーブメントはシースルーの裏蓋からも、ダイヤル上の小窓からも見ることができるという遊び心たっぷりなアイテムだ。

ハイブリッドでモダンなセットアップを、
スポーティーに着こなして
「パフォーマンス ストレッチ ジャケット」と名付けられたこのジャケットは、ややスリムなフィットでも快適な着心地を約束してくれる2WAYストレッチ素材を採用し、胸元の内ポケットはパスポートの出し入れも容易な大きめサイズ。それでいてデザインは、段返りの三つボタンやハンド風のAMFステッチを施すなどした本格的なテーラード仕様という、その名にふさわしいハイブリッドな傑作だ。また袖口にあしらわれたアーティストストライプが、ポール・スミスならではの粋なアクセントとなっている。
セットアップで合わせた共地のトラウザーズ「パフォーマンス ストレッチ トラウザーズ」は、細身だが細すぎない絶妙なスリムシルエット。生地の伸縮性に加えてウエストの後ろ側にのみエラスティック素材を駆使することで、すっきりクリーンなルックスとリラックスした着用感が味わえる。ジャケットと共通するアクセントとして、ウエスト部分にアーティストストライプのテープをあしらっている。
塩野はそんなモダンなセットアップの足元に、ホワイトスニーカーを合わせてスポーティなエッセンスをプラスした。
「カラースーツって普段あまり着る機会がなかったので、とても新鮮です。シャツとタートルネックをレイヤードするテクニックは、プライベートでも取り入れたいです(笑)。本格派のテーラードだけどスニーカーでハズした足元がこれほどキマるのは、“パフォーマンス ストレッチ”というハイテク素材ならではなのかもしれませんね」
塩野瑛久(しおのあきひさ)
1995年、1月3日生まれ。東京都出身。劇団EXILEのメンバー。2013年『獣電戦隊キョウリュウジャー』に出演。その後、映画『HiGH&LOW THE WORST X』やドラマ『来世ではちゃんとします』シリーズ『かしましめし』、 現在放送中BS-TBS『天狗の台所』、読売テレビ『ブラックファミリア~新堂家の復讐~』などに出演。端正な顔立ちとミステリアスな空気感をもつ個性派俳優として活躍の幅を広げている。また2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』に一条天皇役で出演。

Paul Smith x Akihisa Shiono
妖艶と言って差し支えないであろう、ジェンダーを超越した新時代の“男らしさ”で見るものを魅了する俳優・塩野瑛久。ドレスからカジュアルまでを自在に着こなすファッショニスタでもある彼が、ポール・スミスのModern Working Wardrobe(モダン ワーキング ワードローブ)を身にまとう。シーンやオケージョンを選ばない、現代の“スマートカジュアル”を体現するアイテムと着こなしが、塩野の“リアル”を華麗に浮かび上がらせる。
現代のスマートカジュアルを
“再定義”する
ポール・スミスの「モダン ワーキング ワードローブ」は、パンデミックやDX(デジタル・トランスフォーメーション)の普及などを経て、常に変化し続けるワーク&ライフスタイル、着こなし方などをデザインに反映させたアイテムをキュレーション。ブランド誕生以来定評のあるテーラリングに焦点を当てつつも、従来のオフィスウェアとは一線を画した適応力の高さ、組み合わせやすさで現代的な暮らしとスタイルに寄り添う、画期的なコレクションだ。まさに現代のスマートカジュアルを“再定義”するような充実のラインナップのなかで、今季特に注目したいアイテムをピックアップ。俳優・塩野瑛久の日常に寄り添うようなストーリーとともに紹介しよう。

完璧なバランスのこのダウンコートは、
きっと手放せなくなる
カメラやアニメと並ぶ趣味としてファッションを挙げている俳優・塩野瑛久は、SNSで披露する着こなしが毎回のように話題になるほどのファッショニスタだ。ジャンルにとらわれないさまざまなスタイリングを披露してくれる塩野だが、ベースはあくまでシンプル。そして上品であることが重要なのだとか。
「シンプルながらも品があるというか、上質な素材を使用しているアイテムが好き。ポール・スミスは一見プレーンな無地のアイテムにも、さりげなくストライプやロゴを取り入れているのがいいですね」という塩野がまず目を留めたのは、洗練された印象を与えるダウンコートだ。
ストレッチ性のあるナイロンシェルを駆使し、袖口やフロントファスナー部分にシグネチャーストライプのリブやテープをあしらっているこのコート。細身のシルエットと軽快な着心地、そして確かな防寒性を兼ね備え、カジュアルに見えすぎないマットなテクスチャーも魅力的。フードは着脱可能だから気分次第でさらにシンプルにアレンジすることができるのもポイントだ。
「長すぎず、短すぎない絶妙なミドル丈で、着ぶくれしないほどよいボリューム感に惹かれます。寒くなるこれからの季節は、ロケでもプライベートでも重宝しそうです」

ネップが表情に奥行きを与えてくれる、
今日的セットアップ
「テーラードのセットアップなのに、不思議と肩の力が入らずリラックスして着られるのがとてもいいですね。パーティなどのかしこまったオケージョンで重宝しそうですし、こういったホテルでの食事や、フォーマル度の高い場面で着たいアイテムです。表情豊かな素材感も面白いですね」
東京・銀座の最新ライフスタイルブランドホテルを舞台に、艷やかでクリーンなスーチングで魅せてくれた塩野。ドレッシーでありながらしなやかで、リラックスしつつも品がある──そんなフランネル素材のセットアップスタイルは、まさしくどんなシチュエーションにもハマる万能スマートカジュアルだ。
ジャケットとトラウザーズには、シルクネップ入りフランネル素材を採用。ナチュラルショルダー仕立てのリラックスフィットが特徴で、やや広めのラペルがオーセンティックなきちんと感を演出してくれる。ストレッチ性のある生地のため、端正なジャストフィットだがフィット感や動きやすさは抜群だ。もちろんジャケットもトラウザーズもそれぞれ単品での着用幅も広く、費用対効果が極めて高いアイテムといえるだろう。
インナーには、コットンリヨセルの混紡で織られた、起毛素材のヘリンボーン柄ボタンダウンシャツをチョイス。ほどよくリラックスしたフィットが、この生地ならではの美しいドレープ感を強調している。あえて白糸を駆使してコントラストを強調した、クラフツマンシップを感じるステッチにも注目したい。
「今回はシャツを合わせてシックにまとめましたが、Tシャツやセーターなどを合わせたカジュアルダウンも、難なくキマりそうです」

タフで、リュクスで、
リラクシングなシングルライダーズ
テーラリングにフォーカスしたコレクションでありながら、その枠にとらわれない、汎用性の高いアイテムばかり揃っているのがポール・スミスの「モダン ワーキング ワードローブ」。上質なラムスキンを贅沢に使用したシングルライダーズジャケットも、トラウザーズやデニムなど、合わせるボトムスを選ばないのが特徴だ。胸元のジップポケットが、シンプルでストイックなデザインにラグジュアリーな煌めきを添えている。
「武骨な印象になってしまいがちなレザーアイテムですが、このジャケットは革がとても柔らかくしなやかで、しっとりとした質感なのでエレガントな印象です。デニムとの相性もよさそうですが、僕はスラックスタイプのトラウザーズに合わせて上品に着たいと思いました」
ジャケットの袖裏には、シグネチャーストライプのライニングを使用。着用者だけが知ることのできる、ド派手かつ控えめなディテールというのが心憎い。ゆったりとしたリラックスフィットなだけに、ストリートカジュアルを格上げしてくれる一着としても期待大。さまざまなスタイリングに活用できそうだ。
2タックのテーパードシルエットのトラウザーズは、両サイドにアジャスターバックルが付属したクラシカルなデザイン。立体感のあるウール生地を使用しているので、シーズンレスで着用できる逸品だ。腰回りはゆったりとしていて、裾にかけてテーパードした美しいシルエットは見逃せない。

▲ついつい毎日着てしまいそうな、汎用性抜群のダウンコート。シンプルになりすぎないディテールも秀逸。コート¥121,000(11月発売予定)、ニットブルゾン¥46,200、シャツ¥24,200、パンツ¥28,600、バッグ¥74,800、ベルト¥17,600、ソックス¥2,640、シューズ¥92,400

▲リラックス感と上品さが、ほどよく同居する絶妙なフィット。ストレッチ効果も手伝い、どんな姿勢でもストレスとは無縁だ。ジャケット¥71,500、シャツ¥37,400、パンツ¥35,200、ソックス¥2,640、シューズ¥99,000

▲上質で滑らかな光沢を放つラムスキン、ゴールドに煌めく大型ジッププルが印象的。ジャケット¥143,000、シャツ¥33,000、パンツ¥39,600

▲リラックスしつつも洗練されたモダンな英国的コートルックに、ナチュラルなシワ感が美しいトートバッグが調和する。コート¥93,500(11月発売予定)、タートルネックセーター¥60,500、パンツ¥55,000、シューズ¥85,800、バッグ¥66,000

▲ブラウン系でまとめた、シックで秋冬らしいスマートカジュアル。柔らかなショルダーラインは必見。合わせたブラウンのタートルネックセーターは、定番アイテムとして人気を得ているカシミヤセーターのシーズンカラー。今季を象徴するとても英国的なチェック柄のトラウザーズには、イタリアのディプライ社によるエクスクルーシブな生地を使用。メランジ調のベースカラーに映える大胆かつ繊細なチェック柄と、ノータックのゆったりとしたテーパードシルエットとのコンビネーションがたまらない。コート¥93,500(11月発売予定)、タートルネックセーター¥60,500、パンツ¥55,000、時計¥38,500

▲タートルネックの後ろ側には、ポール・スミスのアイコンでもあるアーティストストライプがあしらわれている。エレガントなチラ見せ効果は抜群だ。コート¥93,500(11月発売予定)、タートルネックセーター¥60,500

▲ブルー系でまとめた上品なトーナルコーデのなかで、シャツのコントラストステッチやその襟元から除くモックネックがほどよいアクセントに。ジャケット¥66,000、シャツ¥24,200、モックネックセーター¥44,000、パンツ¥28,600

英国的スタイルを完成させる、
ロンドンから着想を得た腕時計
「こんなに柔らかくて軽い素材のコートなら、ジャケット感覚で羽織れるから嬉しいですね。肩が凝るなんてこともなさそうです(笑)」と塩野が語るバルカラーコートは、ベージュとブラウンという2色のウール糸を駆使したニット素材で、細かな柄を表現したもの。ふんわり包み込まれるような柔らかさや、空気をまとっているかのような軽やかさは、ニット素材ならではだ。リラックス感のあるフィットに加え、肩はジャケットの上にも着用しやすいスプリットラグラン仕立てになっているので、オン&オフやコーディネートを選ばない非常にフレキシブルな1着となっている。セミ・ターンナップ仕様の袖口が、さりげないアクセントとして品よく個性を発揮する。
その袖口からのぞいた手元には、クラシカルなデザインのダークグリーンカラーのダイヤルにライトブルーやオレンジといったアクセントカラーを配した腕時計が。このモデルは、ロンドンの著名な歴史的建造物であるキングス・クロス駅のコンコースに架けられた、巨大な半円アーチの屋根からインスパイアされたもの。自動巻きのムーブメントはシースルーの裏蓋からも、ダイヤル上の小窓からも見ることができるという遊び心たっぷりなアイテムだ。

ハイブリッドでモダンなセットアップを、
スポーティーに着こなして
「パフォーマンス ストレッチ ジャケット」と名付けられたこのジャケットは、ややスリムなフィットでも快適な着心地を約束してくれる2WAYストレッチ素材を採用し、胸元の内ポケットはパスポートの出し入れも容易な大きめサイズ。それでいてデザインは、段返りの三つボタンやハンド風のAMFステッチを施すなどした本格的なテーラード仕様という、その名にふさわしいハイブリッドな傑作だ。また袖口にあしらわれたアーティストストライプが、ポール・スミスならではの粋なアクセントとなっている。
セットアップで合わせた共地のトラウザーズ「パフォーマンス ストレッチ トラウザーズ」は、細身だが細すぎない絶妙なスリムシルエット。生地の伸縮性に加えてウエストの後ろ側にのみエラスティック素材を駆使することで、すっきりクリーンなルックスとリラックスした着用感が味わえる。ジャケットと共通するアクセントとして、ウエスト部分にアーティストストライプのテープをあしらっている。
塩野はそんなモダンなセットアップの足元に、ホワイトスニーカーを合わせてスポーティなエッセンスをプラスした。
「カラースーツって普段あまり着る機会がなかったので、とても新鮮です。シャツとタートルネックをレイヤードするテクニックは、プライベートでも取り入れたいです(笑)。本格派のテーラードだけどスニーカーでハズした足元がこれほどキマるのは、“パフォーマンス ストレッチ”というハイテク素材ならではなのかもしれませんね」
塩野瑛久(しおのあきひさ)
1995年、1月3日生まれ。東京都出身。劇団EXILEのメンバー。2013年『獣電戦隊キョウリュウジャー』に出演。その後、映画『HiGH&LOW THE WORST X』やドラマ『来世ではちゃんとします』シリーズ『かしましめし』、 現在放送中BS-TBS『天狗の台所』、読売テレビ『ブラックファミリア~新堂家の復讐~』などに出演。端正な顔立ちとミステリアスな空気感をもつ個性派俳優として活躍の幅を広げている。また2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』に一条天皇役で出演。
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