2017年秋冬メンズ&ウィメンズ合同ショー

 
2017年秋冬シーズン、ポール・スミスは初めてメンズとウィメンズのコレクションを統合した合同ショーを行いました。
 
1970年に自身の名を冠したレーベルを設立したポール・スミスは、1976年にパリで初めてのメンズショーを開催。1994年にはロンドンでウィメンズコレクションをスタートさせました。これまでもメンズとウィメンズのコレクションには共通のデザインや関連性が反映されてきたことや、ともにコレクションのルーツにはテーラリングが存在していることから、二つを統合しショーを行うことはごく自然な流れでした。
 

 
2017年秋冬シーズン、ポール・スミスはブランドの原点や美学を表現するさまざまな要素をコレクションの随所に落とし込み、ポール・スミスらしさを改めて打ち出します。
 
 
 
自身のキャリア初期の時代、英国のテキスタイル産業は活況を呈しており、ポール・スミスはザ・ウールマーク・カンパニーの前身である国際羊毛事務局(IWS, International Wool Secretariat)にコンサルタントとして任命され、イギリス国内を巡り革新的なデザインの生地が生まれるミルで、素材やデザインについて学びました。今回のコレクションではこの頃培った経験が生かされ、LovattやHardy Minnisなどのミルが織り上げる質感のあるテーラリング素材が採用されています。また、プリンスオブウェールズやブラックウォッチタータンなどの英国を象徴するチェック柄がひときわ目を引きます。
 

 

 
英国らしさへのフォーカスはニットにも反映されており、落ち着いた色味のスコティッシュカシミヤや、チャームモチーフが織り込まれたフェアアイルニットが、質感や色のアクセントを与えています。シャツにはオリジナルのクラシックフローラルプリントのほか、エクスクルーシブなリバティプリントが用いられています。
 

 
ポール・スミスらしく、伝統的で従来型の様式は覆され、色、テクスチャー、シルエットなど、様々な方法を通して新たな表現を行っています。英国を連想させるピラーボックスレッド(円柱形の赤い郵便ポストに使用されている赤)やブリティッシュレーシンググリーン(緑)などのインパクトあるカラーコントラスト、重厚なテーラリング素材とシルクやカシミヤなどの柔らかく繊細な素材の対照的な組み合わせ、ロングスリムレッグのシルエットと力強くワイドなショルダーラインなどの相反するフォルムにいたるまで、そのアイデアは随所に見られます。
 

 
また、生地からカッティングまで、テーラリングは常にポール・スミスの中心にあり、メンズとウィメンズのコレクションでもその存在感を示しています。同じアイデンティティをもちながら、男性と女性それぞれに適したデザインや構築が特徴です。
 

 
ポール・スミスにとって欠かせないプリントは、今シーズン特に効果的に使用されています。カラフルに彩られた鳥の羽根はシーズンを代表するモチーフで、フェザープリントはシルクにプリントされているほか、カシミヤコートに手刺しの刺繍でほどこされたり、レザーアクセサリーに落とし込まれています。
 

 
歴史あるPalais des Beaux-Arts (国立高等美術学校)を会場に行われたショーでは、タイル張りの床、装飾を施した重厚感あるフレームやガラスの天井が美しい空間の中、ランウェイを生き生きと歩くモデルたちが、21世紀の英国の多様性を見事に体現しました。ショーではまた、ありとあらゆる楽曲を愛聴するポールのテイストを反映させたサウンドトラックが使用されています。
 

 
Make-up by Petros Petrohilos using MAC cosmetics
Hair by Tina Outen using K érastase and Matt Mulhall
 
 
 

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投稿日: 2017年01月22日 (日)